お盆のハイシーズンに8泊10日でトルコを周遊。
前半はカッパドキア・ギョレメに3泊4日滞在し、洞窟ホテル「Majestic Cave House」に泊まりました。
Part1では、アクセス・客室・Wi-Fi・洗濯を解説しました。
本記事(Part2)は共用部/朝食ビュッフェ/スタッフ対応/宿泊費用をまとめます。
👉 まだの方へ:ギョレメの洞窟ホテル|Majestic Cave House 宿泊記パート1(アクセス・客室・Wi-Fi・洗濯)

ホテルの魅力は客室だけではありません。
エントランスやテラスの雰囲気、アットホームなスタッフの対応、そしてトルコらしい朝食の内容など、滞在中に感じた「ここならではの魅力」を詳しくご紹介します。
Majestic Cave Houseの共用部の雰囲気
一見するとわかりにくいのですが、下の写真には3つのホテルの入口が並んで写っています。その中央にある、黒地に白文字の看板がMajestic Cave Houseです。

扉をくぐると、トルコランプや壁にディスプレイされた調理器具が目に入り、温かみのある雰囲気に迎えられます。

建物は左右2つのホテルに挟まれていますが、入口は1つのみ。宿泊者以外が入ってくることは基本的になく、安心して過ごせました。

共用部は常に清掃が行き届いていて、とてもきれいな状態でした。ごみが落ちている、汚れていると感じたことは一度もありません。
エントランスフロア
エントランスフロアには、宿泊者なら誰でも利用できるテーブルや椅子が置かれています。
休憩スペースとして使えるほか、天気の良い日にはここで朝食を楽しむ宿泊者やスタッフの姿も見かけました。

特に決まった用途があるわけではなく、自由にくつろげる“ゆるい雰囲気”がとても心地よかったです。
エントランス上のテラス
私たちが宿泊したのは1階フロア(日本式の感覚では2階)でしたが、さらに階段を上がるとエントランス上のテラスに出られます。
左へ進むとこのテラス、右へ進むと最上階のテラスやグレードの高い客室へ。

ホテルの入口とフロントの真上にあるため、気軽に立ち寄れる雰囲気です。事前にネットで見た情報では、この場所で食事を楽しむ人もいるようでした。

朝食をここで食べるのも素敵ですが、実際にはセルフで階段を使って料理を運ぶ必要があるため、やや大変かもしれません。

テラスから振り返ると客室全体を一望できます。夜は温かみのあるライトに照らされ、静かでとても素敵な雰囲気でした。
最上階テラス
さらに上に進むと、グレードの高いお部屋と最上階テラスがあります。

予算に余裕があれば、ぜひこちらのお部屋に宿泊するのもおすすめです。

他のお部屋の前ではありますが、テーブル席やクッションエリアは自由に使えそうでした。

特にクッション席はカッパドキアらしい雰囲気で、写真を撮る宿泊客の姿も多く見られました。

夜はさらに静かで幻想的。客室数が少ないため、他の宿泊者と会うのは朝食の時間帯くらいだった印象です。

右手には岩肌を間近に見ることもでき、地形を活かした造りであることを実感しました。
敷地内からの見晴らし
最上階テラスからはカッパドキアの街並みを一望できます。写真の左手と手前に映っているのは別のホテルで、2〜3軒が並んでいました。
右下の角に見えるテラス席が、Majestic Cave Houseの敷地です。

地形を活かしたホテルのデザイン、カッパドキアならではの奇岩、そして遠くに広がる町並み。
これらを背景に写真を撮れば、この土地でしか残せない一枚になり、旅の思い出をより特別なものにしてくれます。

夜はまた一段と幻想的な雰囲気に包まれ、カメラでは伝えきれない美しさです。カッパドキアの夜景は幻想的で、ご夫婦やカップルにもピッタリですね。
Majestic Cave Houseの朝食ビュッフェ・食事の内容
私たちは3泊4日し、毎朝ホテルの朝食ビュッフェをいただきました。セルフサービス形式で、好みに合わせて選べるのが嬉しいポイントです。

これぞトルコの朝ごはん!彩り豊かなラインナップ
ズラリと並んだカラフルな食材は、まさに「トルコの朝ごはん」。

素材を活かしたシンプルな調理が多く、全体的に酸味のあるメニューが目立ちました。

食べきれないほどの種類があるので、お気に入りを見つけてください。

「新しい味に出会える」のも海外旅行の醍醐味。ぜひチャレンジしてみてください。
できたてのオムレツ(卵焼き)
スタッフさんが、その場でシンプルなオムレツ(日本の卵焼きに近い味)を作ってくれます。
ほどよい塩味があるので、そのままでも十分美味しいです。

初日にお願いすると、翌日以降は自動的に用意してくれるようになりました。温かく食べ慣れた味が一品あると、ほっと安心できますね。
種類豊富なチーズとオリーブ
オリーブは味付けがさまざまで、食べ比べが楽しい。
チーズも複数種類があり、見たことのない形や独特の酸味など、新しい発見がありました。

上段にはジャム類も並んでいて、パンに合わせるのに迷ってしまうほどでした。
日替わりのスイーツやパン
甘いケーキやパンも用意されています。苦味のあるコーヒーと一緒に食べるとちょうど良いバランス。

別の日にはハート型の可愛いケーキも登場しました。カラフルなパンは、野菜やチーズがトッピングされていました。

パンケーキ、シリアルなどもありました。※お米類はありませんでした。

見た目で甘い味を想像していたら、塩味のクッキーのようなものもありました!
ドリンクも充実
飲み物はお水、コーヒー、トルコ式紅茶、牛乳、フルーツジュースなど。
コーヒーも用意されており、砂糖やミルクを加えてカフェオレにしている人も見かけました。

トルコ式紅茶は濃い茶葉+お湯で濃さを調整するスタイル。ポットの濃い紅茶をカップに入れ、注ぎ口からお湯を足して好みの濃さに調整できます。
朝食会場がオープンする時間
朝食の時間は8:30〜10:00。
日本のホテルなら6:00や6:30スタートが一般的ですが、ギョレメのホテルは8:00や8:30スタートが多い印象でした。
理由は「気球ツアー」。早朝から参加する人が多く、ツアー終了後に合わせて朝食の時間が設定されているようです。
おそらく、ユルギュップやウチヒサルなど周辺エリアのホテルも同じ傾向にあると思われます。

厨房スタッフと一緒に出勤する看板犬「マヤ」
朝食の準備を見守るのは、ホテルのワンちゃん・マヤ。
最初は貫禄のある姿に驚き、勝手に「親方」と呼んでいました。ちゃんと可愛い名前があったのね。

時々、女性スタッフに叱られて「マヤ〜!」と声が響き渡る場面も!
尻尾の付け根をポンポンしてあげるととても喜んでくれる、愛嬌のある犬です。犬好きの方はぜひ触れ合ってみてください。
朝食会場の席数や雰囲気
客室数が少ないため、朝食会場もコンパクト。
- 4人がけテーブル:2卓
- 窓際の2人がけテーブル:2卓

エントランスフロアのテーブルへ朝食を運んで食べている宿泊者もいました。

8月でも朝8時台は肌寒く、私たちは室内を選びましたが、上階のテラス席で楽しむのも良いかもしれませんね。

会場内にはキリスト教の絵画が飾られており、イスラム教徒のスタッフが働いている環境との対比も印象的でした。カッパドキアの歴史の多層性を感じられる一コマです。
Majestic Cave Houseのスタッフ対応とチェックイン/チェックアウト
チェックイン時間は14:00からでしたが、私たちは30分ほど早く到着しました。
チェックイン時の様子
フロントにはオーナーと思われる方が対応してくれました。
英語があまり得意でない私たちに対しても翻訳機を使いながら、丁寧に説明してくれました。

宿泊料は前払い制。
クレジットカードでの支払いを希望しましたが、最初は決済がうまく通らず少し時間がかかりました。最終的には無事に支払いが完了し、問題なくチェックインできました。
滞在中のスタッフとの交流
基本的にはフロントに、オーナーさんか若い男性(おそらく息子さん)が常駐していました。

朝食会場では、私たちが食事を終えたあと、スタッフの方々が1階のテラス席で朝食をとっている姿も見られます。
数日滞在していると自然に顔見知りになり、言葉がわからなくても挨拶を交わすことで温かい気持ちになれました。
大規模ホテルではなかなか得られない、アットホームで貴重な体験です。
チェックアウトと荷物預かり
チェックアウトは11:00。
私たちは13:00頃の帰りのバスを予約していたため、荷物を預けて街を散策しました。

フロントは広くないため、貴重品の入ったリュックだけをフロントに預け、キャリーケースは扉の裏側のスペースに置かせてもらえました。
これから宿泊する方は、貴重品とそうでない荷物を分けて預けると安心です。
Majestic Cave Houseに泊まって感じたメリット・デメリット
海外のホテルは実際に泊まってみないとわからない部分も多いですが、総合的に判断して「ここを選んで良かった」と思える滞在でした。
以下に、実際に感じた良かった点と、気になった点をまとめます。
良かった点
- 客室数が少ないため、基本的にとても静か
- ギョレメ中心地から徒歩圏内で便利
- 気球を眺められる高台が近い
- ホテルのテラスからも気球が見られる(当日の気球のルート次第)
- 朝食ビュッフェの種類が豊富
- シーツやタオルなどリネン類が清潔
- 比較的新しいホテルで共用部がきれい
- スタッフが毎日同じ顔ぶれなので交流が生まれやすい
- 隣室の音がほとんど聞こえなかった
- 8月の真夏でも夜は涼しく、エアコン不要(ただし日中は少し暑い)

気になった点
どれも「我慢できないほどではない」レベルで、海外ホテルの基準からすれば気になるほどではありません。
日本人目線であえて挙げるとすれば以下の点です。
- ギョレメ中心地までの道にやや坂がある(息が切れるほどではない)
- 洞窟ホテル特有の閉塞感がある
- 1階フロア(日本式で2階)の客室は窓が小さく換気がしづらい
- 室内のイラストが少し怖い(笑)
- ドレッサーの上にライトが欲しかった
- 共用部はきれいなのに、客室内のクローゼットだけやや古い印象
- 冷蔵庫の冷えが弱め(夜に1Lサイズのペットボトルを入れても朝には冷えていた)
- 屋上テラスは写真映えするが、他の部屋の目の前なので長居しづらい
テラスから気球が見えるかはその日のルート次第。真上や目の前を通る日もあれば、角度が外れて全く見えない日もあります。確実に見たい方は近くの展望ポイントへ行くのがおすすめ。

Majestic Cave Houseの宿泊費とコスパ
予約サイト・時期・プラン
Majestic Cave Houseは比較的新しいホテルのようで、日本人による詳細な宿泊レビューはほとんど見当たりませんでした。
私が予約した時点では、Googleの口コミは1桁台、Booking.comのレビュー数も2桁程度。
ただし、投稿されているレビューは好意的なものが多く、マイナス面についても「許容できる範囲」と感じられたため、思い切って宿泊を決めました。

3泊4日の宿泊価格
Booking.com経由で、3泊4日・朝食付き2名で合計72,042円。
1泊あたりに換算すると、1室24,014円(2名利用)でした。
洞窟ホテルは全体的に宿泊費が高めですが、私たちが泊まったのは日本のお盆休みの時期。さらに気球が飛ぶベストシーズンでもあることを考えると、この価格は比較的リーズナブルな部類に入ると思います。
ちなみに予約したのは宿泊の約7か月前(1月20日頃)。
かなり早めでしたが、その後も別のホテルを探し続けた結果、立地や設備、価格のバランスを考えると最終的にここがベストだと感じました。

まとめ:どんな人におすすめ?
Majestic Cave Houseは、客室の快適さ+共用部の居心地+スタッフの温かさの三拍子が揃ったホテルでした。
特に、静かに過ごせる立地・清潔な客室・種類豊富な朝食は強く印象に残っています。
豪華さを求めるよりも「現地らしい体験」と「コスパ」を重視する方に、まさにおすすめの洞窟ホテルです。
この記事が、カッパドキアでの宿泊先選びの参考になれば嬉しいです。

Majestic Cave Houseのアクセス・客室紹介はパート1の記事へ
ここまで、Majestic Cave Houseの共用部や朝食、スタッフの対応についてレビューしました。
アットホームな雰囲気の館内、種類豊富な朝食ビュッフェ、親切でフレンドリーなスタッフのおかげで、とても快適に過ごすことができました。価格以上の満足感があり、「また泊まりたい」と思えるホテルです。
前回【Part1】では、ホテルを選んだ理由やアクセス方法、客室の様子、Wi-Fiや洗濯事情などを詳しくまとめています。洞窟ホテルならではの客室の雰囲気を知りたい方は、ぜひ合わせてご覧ください。
続きはこちら:ギョレメの洞窟ホテル|Majestic Cave House 宿泊記パート1(アクセス・客室・Wi-Fi・洗濯)
「Majestic Cave House」基本情報
Majestic Cave House(マジェスティック ケイブ ハウス)
- 住所:İsali Gaferli Avcılar Mah. No:11, Göreme, Nevşehir, Turkey
- 電話番号:+90 384 271 28 80
- チェックイン:14:00〜
- チェックアウト:〜11:00
- 朝食:8:30〜10:00
- 客室数:10室前後(洞窟タイプ・スイートなど)
- Wi-Fi:無料
- 館内設備:テラス、朝食会場、ランドリーサービス(外部利用)
- 送迎:空港シャトル手配可(有料)
- 予約サイト:Booking.com Majestic Cave House ページ
- 公式サイト:https://www.majesticcavehouse.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/majestic_cavehouse/