;

【日曜ミサ】サントニーニョ教会|歴史と信仰に触れるフィリピン最古の教会

フィリピン

こんにちは。沖縄出身・関東在住のSannie(サニー)です。X(旧Twitter)Instagramのフォローもよろしくお願いします。

ゴールデンウィークは、夫と2人で5泊6日のフィリピン・セブ島(マクタン島)旅行へ行ってきました。

今回は前回の「マゼランの十字架」に続いて、すぐお隣にある「サントニーニョ教会(正式名:サントニーニョ・デ・セブ大聖堂)」を訪れたときのことをお届けします。

セブ観光の定番スポットといえば、やっぱりここ。

フィリピン最古のカトリック教会として知られ、スペイン統治時代のはじまりとキリスト教伝来の歴史を今に伝える、信仰が色濃く残る場所です。

もし日程に余裕があるなら、日曜ミサの時間帯に合わせて訪れるのが断然おすすめ。

私たちも日曜朝のミサにあわせて訪れましたが、賛美歌や祈りの声に包まれるあの空気感は、観光だけでは味わえない特別な体験でした。

フィリピン最古のサントニーニョ教会で日曜ミサの空気を味わう

大きな垂れ幕に描かれているのは、この地で大切にされてきた信仰の象徴「サント・ニーニョ(幼きイエス像)」。正直、ここまで“幼いイエス様推し”の教会って、今まで見たことがなくてちょっと驚きました。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 イエス様

この信仰の始まりは1521年、マゼランがセブにやって来たときだそうです。

垂れ幕の下がっている建物は、Museo Basilica Del Santo Niño(ムセオ・バシリカ・デル・サント・ニーニョ)と言って、サント・ニーニョ教会に隣接する博物館です。右手の方にサント・ニーニョ教会がありますよ。

日曜ミサ前のサントニーニョ教会広場で信仰と日常にふれる

現在でも、観光客だけでなく地元の人々にとっても、日曜ミサを含めた祈りの場として親しまれているようです。

私が訪れたときも、ミサ前には静かに集う人々の姿があり、何事かと見守っていると、美しい歌声が空へと響き始めました。

広場まで届くコーラスと司祭さんの声に触れて、この場所が今も「生きた信仰の場」であることを実感しました。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 日曜ミサ

ちなみに特別な行事のときには、この広場でもミサやセレモニーが行われるそうですよ。

私が行った時が特別なタイミングだったのか、毎週行われているものなのか、ハッキリとは分かりませんでした。

セブの青空に映えるサントニーニョ教会の聖人像を静かに眺める

屋上にずらりと並ぶ白い聖人像も、かなり印象的でした。

どの像も空を見上げるように静かに立っていて、手には書物や十字架、身に着けている衣装もそれぞれ違っていて、すごく細かく作られているのが伝わってきます。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 聖人像

周囲の緑と青空、そして像の白がコントラストを成していて、日差しの強いセブの空気の中に凛とした佇まいは目を引くものがありました。

ミサを前に集まってくる人たちを、見守ってくれているような、そんな気持ちにもなりました。

サントニーニョ教会の500年を記念十字架から感じる

教会の敷地内にぽつんと立っているこの十字架は、フィリピンにキリスト教が伝わってから500年を記念して建てられたものなんだそう。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 記念 モニュメント

マゼランの布教から始まった信仰の歴史が、今もここに受け継がれているんだなぁ…と、しみじみ。

派手な装飾はないけれど、その分、シンプルで美しい佇まいでした。

サントニーニョ教会の日曜ミサと回廊に満ちる祈りの熱量

大聖堂の敷地に足を踏み入れると、目の前に現れるのは、シンプルなアーチが連なる回廊。

この日は日曜ミサのある週末だったこともあり、地元の方や観光客でとってもにぎやか。

ちなみに、季節柄とても暑かったのですが、やはり信仰の場所を訪れる際は、肩と膝が隠れる服装を意識したいところです。(ショートパンツ・ミニスカートはNG)

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 館内

教会の中は、ちょうど日曜ミサが執り行われていたので写真は控えましたが、みんなそれぞれの思いを胸に祈りを捧げている姿がとても印象的でした。

基本的にミサ中の撮影は控える必要があるので、参列するときはカメラをバッグにしまって、賛美歌や祈りの声に耳を澄ませるのがおすすめです。

日曜は早朝から夜まで何度もミサが行われ、セブアノ語や英語の回があるそうなので、参列したい方は公式サイトで最新のスケジュールを確認し、少し早めに到着しておくと安心です。

こういう空気感、やっぱり現地に行かないとわからないですよね。

セブのサントニーニョ教会で出会う信仰と美が宿るマリア像

敷地の奥まった一角に、目を奪われるような美しいマリア像が祀られていました。

繊細なレースのベールに包まれた純白の衣、金糸の刺繍、そして後光のように輝く銀の輪。どこか優しく微笑む表情が、母なる存在の温もりを感じさせます。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 マリア像

その胸に抱かれた幼子イエスもまた冠を戴き、柔らかな眼差しでこちらを見つめているようでした。

背景の深紅の幕がこの荘厳な母子像をより際立たせ、目を奪われる美しさでした。

サントニーニョ教会の中庭で光と影と人の営みを味わう

敷地内をふらりと歩いていると、まるでヨーロッパの庭園のような雰囲気の中庭に出会いました。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 中庭

白く輝く噴水と、丁寧に手入れされた緑の植え込み。その前にちょこんと立っていたのは、観光で来ていたらしい小さな女の子でした。

水色と黄色のツートーンカラーの日傘が、強い日差しの中でとても鮮やかに映えていて、まるで風景の一部みたい。あまりに愛らしくて、思わずカメラを向けてしまいました。

フィリピン セブ島 マクタン島 サント・ニーニョ教会 観光 修道女の像

更に奥に進むと、通路の先にひっそりと佇んでいたのは、祈りを捧げる修道女の像。何を想って空を見上げているのか…思わずこちらも静かな気持ちになりました。

石壁と白い像のコントラストも美しく、まるで祈りの時間がこの場所にずっと流れているかのようでした。

こういう、ちょっとした旅のワンシーンが、後になって心に残ったりするんですよね。

まとめ:サントニーニョ教会の日曜ミサで心が整うセブ旅

歴史の重みと、人々の祈りが今も息づく「サントニーニョ・デ・セブ大聖堂」。

ただの観光地ではなく、日常の中に信仰が根づく“生きた教会”として、日曜ミサの時間帯に訪れると、心が静かに整えられていくような場所でした。

祈りを捧げる人々の姿、鮮やかな装飾に包まれた聖像たち、そしてふとした瞬間に出会った静かな風景。それぞれが心に残っていて、たぶん私の中でこの旅の思い出として、ずっと残っていく気がしています。

「見るだけ」ではもったいない、そんな体験ができたこの大聖堂。セブを訪れるなら、ぜひ少しだけ時間をとって、自分のペースで歩いてみてください。思いがけず、心に残る何かと出会えるかもしれません。

「サントニーニョ・デ・セブ大聖堂」の基本情報

正式名称
Basilica Minore del Santo Niño de Cebu
(バシリカ・ミノレ・デル・サント・ニーニョ・デ・セブ)

住所:Osmeña Blvd., Cebu City 6000, Philippines
開門時間:6:00 AM~7:00 PM頃
(ミサや行事により変動・最新情報は公式サイト要確認)
参拝時間:平日・日曜とも早朝〜夕方まで複数回のミサあり
(日曜ミサは早朝〜夜まで多数)
入場料:無料
(寄付可/肩と膝が隠れる服装が必須のドレスコードあり)


タイトルとURLをコピーしました