幸せそうに見える家庭でも、夫婦関係の内側では、外からは分からない苦しさを抱えていることがあります。
先日、10数年ぶりに再会した友人の話を聞いて、不倫を「悪」とだけ言い切れない背景について考えてしまいました。
前提として、私自身に不倫という発想はありませんし、もし夫にされたら、夫にも相手にもかなり厳しく向き合うと思います。そういう性格です(笑)
でも、友人の話を聞いていると、許されない行為であることは確かですが、「心の拠り所を間違えてしまったのかな」と思わずにはいられませんでした。
これは、「仕方がなかった」と簡単に言いたいわけではありません。
それでも、そのときの彼女には、ほかに心を逃がす場所がなかったのかもしれない。そう感じた自分に少し戸惑いながらも、女性としての同情心が芽生え、胸が痛みました。
この話は、身バレを避けるために一部フェイクを入れています。
※本記事は不倫行為を肯定・推奨するものではありません。あくまで「そうした状況に追い込まれた人の心の背景」と、人の事情に他人がどこまで踏み込めるのかを考える記事です。
大きな二世帯住宅で暮らす“表向きは幸せ”な家庭の裏側
義実家はいわゆるお金持ち。大きな二世帯住宅で、友人一家も一緒に暮らしているそうです。
子どもは複数人。学校や部活など、何かと手がかかる時期。
夫は自営業で、それなりの収入がありそう。
友人も義実家が所有するアパートの一室を借り、自営業を営んでいます。
一見すると、順風満帆に見える家庭です。
そんな彼女が、手放しで「幸せ」とは言い切れない印象だったのは、夫婦関係が原因なのかもしれません。
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夫婦関係が冷え切る中で、心の拠り所を求めて迷う日々
複数の子どもを抱えて夫の協力が得られない「ワンオペ」の状態は、相当な負担だったのではないかと思います。
実際、ある日突発的な病気で緊急入院した際も夫は見舞いに来ず、退院して家に戻っても「おかえり」や「大丈夫だった?」の一言すらなかったそうです。
何かあれば「嫌なら実家に帰れ」と言われることもあったそうです。
まともに会話が成り立たない関係は、もう限界を迎えていたのかもしれません。
断片的なエピソードだけでも、彼女の心に拠り所がなかったのだろうと感じました。
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不倫は悪と断言できる?夫婦関係から見えた心の欠乏と葛藤
そんな中、子どもの部活を通じて知り合った保護者のひとりと不倫関係になったそうです。
文字だけで見れば、どこかのドラマで見たような「あるある」な展開にも見えます。
もちろん、相手が精神的に弱っている時期に近づいていった男性側にも責任はあると思いますし、それを受け入れた彼女が正しいとも思いません。
ただ、それを「他人が一方的に非難できるのか」と言われれば、少し考えてしまいます。
彼女は彼女なりに、日々を一生懸命生きていたのだと思います。
頑張っても報われない日々の中で、誰かに救いや温もりを求めてしまったのは、心が悲鳴を上げた結果だったのかもしれません。
私もかつて、仕事や人間関係で余裕を失った際「誰かに認めてほしい」と強く願った経験があります。その時の孤独感は、判断力を鈍らせるほど強いものだと、身をもって知っています。
彼女が、そんな日々を打開するきっかけになったのは、やはり子どもだったようです。
成長した長女が、彼女にとっての支えであり、寄り添ってくれる存在になったのだとか。
お金と現実。離婚をためらう妻が抱える“もう一つの葛藤”
「そんな夫なら離婚すればいいのに」と言うのは簡単です。けれど、現実はそう単純ではありません。
子どもがいれば、離婚によって生活環境は大きく変化します。進学や教育の選択肢も限られてしまうかもしれません。
あるいは、離れて暮らすことになるかもしれません。
さらに、義実家の経済力が大きな要素でもあります。
彼女の仕事場は、義実家が所有する賃貸物件の一室。それを手放すとなれば、生活基盤を根底から失うことにもなりかねません。
「今の生活を捨てる」という決断は、容易なことではないのです。
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不倫の行方に正解はあるの?揺れる心が選ぶこれからの生き方
全体を通して「どこにでもありそうな話」ではありますが、実際に自分の周りで起きていると思うと、胸がざわつきます。
「子どもがいる親としてどうなの?」
「不倫なんてする方がおかしい!」
そう言うのは簡単です。けれど、彼女の状況を聞く限り、私は非難する気にはなれませんでした。
正直、「新しい彼氏が欲しい」と笑う彼女に、戸惑いを覚えたのも事実です。
私は、バレた時のリスクを想像してしまうタイプです。彼女のような立場であっても、同じような行動は怖くてできません。
義実家も夫も経済的には余裕がありそうなので、彼女の不倫疑惑が持ち上がれば、周囲に知られてしまうリスクは小さくないのではないかと想像してしまいます。
夫を生活の経済的な支えとして割り切り、子どものために現状を受け入れて生きるのか。それとも、心の通わない夫との生活を手放し、自分の力で立ち上がるのか。
それは、彼女自身が考えていくことなのだと思います。
今の状況を見つめ直すチェックリスト
心が限界を迎える前に「今の状況を見つめ直すチェックリスト」を置いておきます。
- 最近、心から笑える時間はありますか?
- 夫以外に、本音を話せる場所や趣味はありますか?
- 「自分がどうありたいか」を考える時間は持てていますか?
もし一つでも「いいえ」があるなら、少しだけ立ち止まるサインかもしれません。
人を責める前に、「自分ならどうするか」を考える。その想像力こそが、誰かを救う優しさにつながるのではないでしょうか。
まとめ:不倫の是非よりも大切な“心の欠乏”を見つめ直す
否定も肯定もせず、私はその夜、何も言いませんでした。お酒の席で説教になってしまうのは違う気がしたからです。
今回の話を通して改めて思ったのは、やはり女性も自立して生きる力を持っていた方がいいということ。
そして、自分にとっての“正解”は、いつも絶対的に正しいわけではないということです。
その関係は、そのときの彼女にとって、生き延びるためにすがってしまったものだったのかもしれません。
結果論ではありますが、心が限界を超えていたら、今のように笑って話せる状態ではなかったのかもしれません。
もちろん、相手の奥さんのことを思えば「許されるべきではない行為」だという感情も、私の中に確かにあります。
友人は「相手の家庭はもう破綻している」と言っていましたが、男性側の言葉をどこまで信用してよいのかは分かりません。
人生は常に選択の連続。
その都度、自分にとっての“正解”を、冷静に見極めていきたいと思います。
人を責める前に、「自分ならどうするか」を考える。その想像力こそが、誰かを救う優しさにつながるのではないでしょうか。
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