ふとした瞬間に、昔の自分の言動が急によみがえり、「うわ、恥ずかしい」と胸が締め付けられることはありませんか。
現在の自分の価値観で昔の自分を振り返ったときに「ありえない」という感覚になり、自分のことを責めたくなるときがあります。
頭では「終わったこと」と分かっているのに、忘れられないのがつらいところ。
私も、昔の自分を思い出して恥ずかしくなりやすいタイプで、夜中にふと思い出しては、ひとりで悶々とすることが今でもあります。
恥ずかしさの波に飲まれず、「今できること」に意識を戻せるよう、昔の自分を責め続けないための考え方と、私なりの切り替え方をまとめました。
昔の自分を思い出すと、今でも恥ずかしくなる
10代の頃は、ご多分に漏れず、少しくらい悪いことをしている方がかっこいいと思っていました。
20代になると、お酒に酔うことや大勢で集まることが楽しく、人の輪の中にいることで、自分の価値を確かめようとしていた気がします。
飲み会の幹事を引き受けたり、誰もやりたがらない面倒なことを率先してやったりしたのも、その延長だったのかもしれません。
昔のSNSへの投稿、職場で張り切りすぎて口にした尖った発言。世の中のことを何も知らないのに、すべて分かっているような顔で語ってしまったこともあります。
今思い返すと、穴があったら入りたいどころか、自分で穴を掘って埋まりたいほど。過去の言動を思い出すたびに、今でも後悔の念が押し寄せてきます。
昔の自分が恥ずかしい理由と、記憶が突然よみがえる背景
昔の自分の失敗を思い出して、急に恥ずかしくなる。忘れたいのに、ふいに再生されるのが、この現象の厄介なところです。
まずは「なぜ起きるのか」を自分なりに考えるだけでも、私は少し距離を取りやすくなりました。
昔の自分の恥ずかしい記憶が突然よみがえる理由
私の場合、仕事からの帰り道や寝不足の夜など、疲れているときや静かな時間ほど、昔の記憶が割り込んできやすくなります。
なぜか仕事帰りに思い出すことが多いので、気が緩んだときや疲れがたまっているときに、昔の出来事が急に頭に浮かびやすいのかもしれません。
過去の言動を思い出すたびに、我ながらげんなりしてしまいます。それでも私は、同じ失敗を繰り返さないように、頭が過去の出来事を持ち出してくるのかもしれないと考えています。
そう捉えると、昔の記憶が急によみがえっても、「自分の性格に問題がある」と決めつけずに済みます。
自分から思い出そうとしているわけではないので、「また始まった」と少し引いた目で見るくらいが、私にはちょうどいいようです。
昔の自分を厳しく責めてしまう私の考え方
自分で言うのもなんですが、私は物事を真面目に考えすぎるところがあり、「今の基準」で過去の自分を裁いてしまうことがあります。
他人の失敗にはわりと寛容なのに、自分のことになると急に厳しくなる。私自身も、そういう考え方のループにはまりやすいタイプです。
そんな自分に気づいたときは、「まあいいか」と考えを切り替えるようにしています。
昔の自分が幼く見えるのは、それだけ今の自分の見方が変わったということでもあります。「今なら違う選択ができる」と捉えると、恥ずかしさも少し扱いやすくなります。
昔の記憶が急によみがえっても、必要以上に深刻に受け止めず、少し距離を置いて眺めるくらいが、私にはちょうどいいようです。
昔の自分とは違う価値観で生きられるようになった経緯は、こちらの記事にも書いています。
👉️何者にもなれなかった30代後半・子なし妻が、それでも今の人生に満足している理由
昔の自分を思い出して胸が苦しいときの対処法
過去のことを思い出したとき、私がたどり着いたのは、反省するよりも「いったん考えるのをやめる」ことでした。
黒歴史を消したいと思っても、過去はもう変えられません。
短時間で意識を今に戻す方法を決めておくと、夜の反省会も長引きにくくなります。
昔の自分を思い出して恥ずかしいときは、別のことを考える
意識的に、そして半ば強制的に、頭の中を別のことへ向けます。とはいえ、最初からスパッと切り替えられたわけではありません。何度も意識して繰り返すうちに、少しずつ切り替えやすくなりました。
「考えるのをやめよう」とするよりも、「別のことを考え始める」方が、私には切り替えやすいと感じています。
とにかく、その思考から離れるきっかけを作るだけでも、私の場合は胸の苦しさが少し弱まります。
私の場合は、「明日の晩ご飯は何にしようか」「次の旅先はどこがいいか」など、深く考え込まずに済む軽いことへ意識を向けるようにしています。
昔の記憶がよみがえったら、体を動かして今に戻る
私の場合、気持ちは体の動きに引っ張られることもあると感じています。そのため、じっとしたまま気分を変えようとするより、まず体を動かすようにしています。
テレビをつける、水を飲む、歯を磨くなど、手を動かす行動を挟んで、いったん区切りをつけます。
考えを無理に止めようとするより、別の動作に移る方が、深く考え込まずに気持ちを切り替えやすくなります。
まず行動し、あとから気持ちがついてくると考えるようになってから、昔の記憶に振り回される時間が短くなりました。
忘れられない黒歴史と向き合うための考え方
黒歴史は消せなくても、捉え方は変えられます。ここでは、「恥ずかしい記憶」をこれからに役立てるための視点を、私なりにまとめます。
恥ずかしい昔の自分にも、当時なりの事情があった
過去の自分も、当時なりに必死だったのではないかと、最近は思っています。
未熟さはあっても、そのときなりの事情や気持ちがあったのだと思います。
例えば、「人より優位に立ちたかった」「認められたかった」「強がりたかった」。今から見れば不器用でも、そのときの自分なりの理由があって選んだ行動だったのだと思います。
心に余裕があるときは、昔の行動の意味を言葉にしながら、過去の自分を受け止めてみるのもよいかもしれません。
過去の自分を責めるのではなく、少し距離を置いて眺めるようにすると、以前よりは許せるような気がしています。
昔の自分が恥ずかしいのは、今の価値観が変わったから
過去の自分の行いを「恥ずかしい」と感じるのは、成長した今の自分が、現在の基準で過去を見ているからなのかもしれません。
「人を傷つけたくない」「面倒なことに巻き込まれたくない」「もっと落ち着いて行動したい」など、振り返ることで、今の自分が大切にしている価値観も見えてきます。
昔の記憶を「価値観の棚卸し」に使うくらいの感覚でいると、少し向き合いやすくなります。
黒歴史のように感じる出来事も、今の価値観の輪郭を教えてくれることがあります。そう思えたとき、過去の見え方も少し変わるのかもしれません。
昔の自分を責めるクセを見直したい人におすすめの本
昔の自分を責め続けるクセをゆるめたいと感じたときは、本の力を借りるのもひとつの方法です。
私が読んで参考になったのは、カウンセラーの山根洋士さんによる『「自己肯定感低めの人」のための本』という1冊です。
「自己肯定感」という言葉に少し身構えていたのですが、押しつけがましさを感じずに読めました。
私には、自己肯定感を無理に「上げよう」とする本というより、今のままの自分とどう付き合うかを考えるヒントをくれる内容に感じられました。
私はこの本を読んで、「昔の自分を好きにならなくても、必要以上に責め続けなくていい」と考えられるようになりました。
自分を責めてしまう考え方を見つめながら、「弱い自分」とどう付き合っていくかが、分かりやすく紹介されています。
昔の自分を嫌いなままにしておくのではなく、「あの頃の自分も含めて、今の自分をどう扱うか」を考えたい人に合う本だと思います。
この本は、次のような人に向いていると思います。
- 何年も前の失敗を繰り返し思い出してしまう
- 人には寛容なのに、自分には厳しくなってしまう
- 無理に前向きになる自己啓発本が苦手
黒歴史を増やさないために、未来の自分が後悔しにくい習慣
私の場合、黒歴史を増やさないために必要だったのは、強い意志よりも、後悔しやすい行動を避けるための仕組みでした。
未来の自分が少し助かるような習慣を、無理のない範囲で積み重ねながら、後悔する場面を減らしていきたいと思っています。
黒歴史を増やさないために「やらないこと」を決める
「やること」を増やすよりも、「やらないこと」を決める方が、私にとっては気楽です。あとで後悔しやすい行動も、1つずつ減らせるようになりました。
例えば、次のようなことです。
- イライラした勢いで長文LINEを送ること
- 気が乗らない誘いに応じること
- 必要性を感じない飲み会に参加すること
- 自分が心地よく過ごせない相手との関係を無理に続けること
私の場合は、お酒を飲むことをやめ、人付き合いもかなり見直しました。以前と比べて、今は心が軽くなったと感じています。
また、疲れているときほど判断が雑になりやすいため、そういうときに「やらないこと」をマイルールとして決め、日頃から意識しています。
人付き合いを減らしたことで感じた変化については、こちらの記事にも書いています。
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未来の自分が後悔しないために、過去の自分を責めすぎない
過去の行いについて悩み続けても、すでに起きたことを変えることはできません。
だからこそ、過去の自分への評価によって、今の自分まで縛りつけなくてもいいのだと思います。
過去を責め続けるのではなく、今の自分が「何を大切にしたいのか」を考えながら、未来の自分が納得できる選択を重ねていきたいです。
まとめ:過去の自分を受け入れ、これからも自分を大切に生きるために
昔の自分が恥ずかしいと感じるのは、それだけ今の自分の価値観が変わったからでもあります。
あの頃の自分を否定するのではなく、「あそこからここまで来たんだな」と距離を取って眺められるようになると、少しずつ自分を認められるような気がします。
昔の記憶がよみがえってきたら、まずは深呼吸をひとつして、意識的に別の作業へ移る。
そんなふうに、自分なりの切り替え方をいくつか用意しておくと、昔の記憶に長く振り回されにくくなります。
少し気持ちが落ち着いたら、黒歴史だと思っている過去の出来事を、今の価値観を確かめる材料として捉え直してみるのも、ひとつの方法なのかもしれません。
過去は消えなくても、未来の自分が納得できる選択は、今日から積み重ねられます。
完璧な人生でなくても大丈夫。
というか、完璧に生きてきた人なんて、きっとほとんどいません。
ゆるやかに軌道修正を重ねながら、「昔の自分も含めて、今の自分がまあまあ好き」と思えるところを目指していけたらいいなと思います。
