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不倫は本当に悪なのか?“心の欠乏”から見える夫婦のリアル

オトナ夫婦の暮らし

こんにちは。沖縄出身・関東在住のSannie(サニー)です。X(旧Twitter)Instagramのフォローもよろしくお願いします。

幸せそうに見える家庭ほど、実は静かに崩れかけていることがある。先日、10数年ぶりに再会した友人も、そんな一人でした。

そんな彼女が、手放しで「幸せ」とは言い切れない印象だったのは、夫婦関係が原因なのかもしれません。

前提として、私自身は不倫なんて発想はありませんし、もし夫にされたら、夫も相手もとことん追い詰めます。そういう性格です(笑)

でも、友人の話を聞いていると、許されない行為であることは確かですが、「心の拠り所を間違えてしまったのかな」と思わずにはいられませんでした。

仕方がなかったのかもしれない。そう感じた自分に少し戸惑いながらも、女性としての同情心が芽生え、胸が痛みました。

この話は、身バレを避けるために一部フェイクを入れています。

※本記事は不倫行為を肯定・推奨するものではありません。あくまで「そうした状況に追い込まれた人の心の背景」を考えたいという視点で綴っています。

義父と二世帯住宅に暮らす“表向きは幸せ”な家庭の現実

義実家はいわゆるお金持ち。

義父が建てた大きな二世帯住宅で、友人一家も一緒に暮らしているそうです。

子どもは複数人。学校や部活など、何かと手がかかる時期。

夫は自営業で、それなりの収入がありそう。友人も義父所有のアパートの一室を借り、自営業を営んでいます。

一見すると、順風満帆に見える家庭です。

思いやりを失った夫。心が壊れていく日常の中で

今回は他の友人もいたので深くは聞けませんでしたが、どうやら「ワンオペで子育てをしている」とのこと。

複数の子どもを抱えて夫の協力が得られない生活は、相当な負担のはずです。

さらに、ある日、突発的な病気で緊急入院した際も夫は見舞いにも来ず、退院して戻ってきても「おかえり」や「大丈夫だった?」の一言すらなかったそうです。

何かあれば「嫌なら実家に帰れ」と軽々しく言われる。

まともに会話が成り立たない関係は、もう限界を迎えていたのかもしれません。

断片的なそのエピソードだけで、彼女の心に拠り所がないことが伝わってきました。

不倫は本当に悪なのか?“心の拠り所”としての関係を考える

そんな中、子どもの部活を通じて知り合った保護者のひとりと不倫関係になったそうです。

どこかのドラマで見たような「あるある」な展開です。

もちろん、精神的に弱っている時期に近づいた男性側にも非はありますし、それを受け入れた彼女が正しいとも思いません。

ただ、それを「他人が非難する権利があるのか」と言われれば、少し考えてしまいます。

彼女は彼女なりに、日々を一生懸命生きていたのだと思います。

頑張っても報われない日々の中で、誰かに救いや温もりを求めてしまったのは、心が悲鳴を上げた結果だったのかもしれません。

そんな日々を打開するきっかけになったのは、やはり子どもだったようです。

成長した長女が、彼女にとっての支えであり、寄り添ってくれる存在になったのだとか。

お金と現実。離婚をためらう妻が抱える“もう一つの葛藤”

「そんな夫なら離婚すればいいのに」と言うのは簡単です。けれど、現実はそう単純ではありません。

子どもがいれば、離婚によって生活環境は大きく変化します。進学や教育の選択肢も限られてしまうかもしれません。

あるいは、離れて暮らすことになるかもしれません。

さらに、義実家の経済力が大きな要素でもあります。

彼女の仕事場は、義父が所有する賃貸物件の一室。それを手放すとなれば、生活基盤を根底から失うことにもなりかねません。

「今の生活を捨てる」という決断は、容易なことではないのです。

不倫に“正解”はあるのか?揺れる心が選ぶ生き方

全体を通して「どこにでもありそうな話」ではありますが、実際に自分の周りで起きていると思うと、胸がざわつきます。

「子どもがいる親としてどうなの?」
「不倫なんてする方がおかしい!」

そう言うのは簡単です。けれど、彼女の状況を聞く限り、私は非難する気にはなれませんでした。

正直、「新しい彼氏が欲しい」と笑う彼女に「倫理観どうなってるの」と思ったのも事実です。

私は、バレた時のリスクを想像してしまうタイプ。彼女のような立場であっても、同じ様な行動は怖くてできません。

義父も夫も経済的には恵まれているから、彼女の不倫疑惑が持ち上がれば、お金の力であっという間にバレてしまうでしょう。

夫をATMとして割り切り、子どものために現状を受け入れて生きるのか。それとも、心の通わない夫との生活を手放し、自分の力で立ち上がるのか。

それは彼女自身が考えること。

まとめ:不倫の是非より“心の欠乏”を見つめ直したい

否定も肯定もせず、私はその夜、何も言いませんでした。お酒の席で説教になってしまうのは違う気がしたからです。

今回の話を通して改めて思ったのは、やはり女性も「自立」して生きる力を持つべきだということ。

そして、自分にとっての“正解”は、いつも絶対的に正しいわけではないということです。

不倫はそのときの彼女にとって、それが“生き延びるための選択”だったのかもしれません。

結果論ではありますが、心が壊れてしまえば、今、彼女が笑って話せていない未来もあったかもしれません。

もちろん、相手の奥さんのことを思えば「許されるべきではない行為」だという感情も、私の中に確かにあります。

友人は「相手の家庭はもう破綻している」と言っていましたが、男性側の言葉をどこまで信用してよいのかは分かりません。

人生は常に選択の連続。

その都度、自分にとっての“正解”を、冷静に見極めていきたいと思います。

人を責める前に、「自分ならどうするか」を考える。その想像力こそが、誰かを救う優しさにつながるのだと思います。

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