アラフォーともなると、それなりに人生経験を積んできました。
これまでの人生を振り返りながら、私が出会った「ヤバい奴」について、大したオチもなく、思いつくままに書いていきたいと思います。
世の中には、こんな人もいるんだな〜とクスッと笑ってもらえたら嬉しいです。
今回は、「毎日78箇所に停車するバスに2時間乗って、私の家まで通い詰めてきた女」のお話です。
彼女にもとんでもないエピソード(私が迷惑を被ったもの)がいくつかあります。
その中の一つであり、私が彼女の行動に振り回される日々の幕開けだった、当時の出来事を書きます。
彼女は高校卒業後、全国に店舗を展開する某企業に就職。当時の沖縄では破格の月収19万円(手取り)を手にしていました。
当時学生だった私からすると、ものすごくお金を持っていて「羨ましい」とさえ思っていました。
ふとしたきっかけで、一人暮らしをしていた私の家に、彼女がほぼ「毎日」来るようになります。
ちなみに、彼女の最寄りのバス停から私の最寄りのバス停までは、実に78箇所に停車します。(現時点で調べた情報なので、当時とは多少の前後があるかもしれません。)
おそらく、片道70km前後あると思います。
高速バスを使えば早いのですが、乗り換えが必要になるため、彼女はひたすら下道を走るバスに乗っていました。
所要時間は2時間超え、片道1,900円。(15年以上経った今も同じ金額なのには驚きました。)
仕事を終えた彼女が、2時間以上かけて私の家にやってくる。渋滞などでさらに時間がかかることもあったでしょう。
夜の20~21時頃に到着し、荷物を置いて身支度を整えたかと思えば、再びバスに乗って遊びに出かける彼女。
帰ってくるのは朝の5~6時。そのままシャワーを浴びて、また2時間以上かけて職場へ向かう。
本当に、狂っています。
寝る時間をどこで捻出していたのか、まったくの謎です。
そして、それを断れなかった私も悪かったと思います。
一緒に出かけることもありましたが、全体の3分の1にも満たなかったはず。
今思えば、都合よく利用されていたんですね。
彼女との関係は、私がその家から引っ越した後も続き、約2年にわたって辛い日々が続きました。
結果として、私も精神的にすっかり疲弊してしまい、当時のアパート(彼女に粘着され始めてから2軒目)を引き払い実家に帰ることとなりました。
今思えば、なぜあの時、断れなかったのか。拒否できなかったのか。彼女との縁がなければ、もっと違う人生があったのかもしれません。
外面だけは、最後まで良かった人でした。きっと、彼女の周りの人の記憶では、きっと私の方が“ヤバい奴”に見えていたでしょう。
当時の私は確かに病んでいて、今思えば自分にも異常な部分がありました。
色々と考えましたが、彼女との出来事がなければ、私は今も沖縄に残っていたと思います。
その後、実家に帰り、沖縄を出るまでのエピソードはこちらに書いています。👉️沖縄で生きるのが辛いあなたへ|私が故郷を離れて生きるのがラクになった話
結果として、沖縄を離れ、今の生活を手に入れられた。
そう考えると、彼女に感謝することはできませんが、「人に迷惑をかけずに生きていてくれればそれでいい」とまでは思えるようになりました。(病んでいた当時は、正直「死ねばいいのに」と本気で思っていました。)
そんな彼女が、30代後半でできちゃった婚をし、その後2年も経たずに離婚したという話を聞いた時、何だか腑に落ちるものがありました。
やっぱり、いくら表面を取り繕っても、裏側を見る人からすれば、拭いきれないものがあるのだと思います。
そんな彼女の”子供”の幸せを、遠くからそっと願って。
あなたの周りにも、「えっ?」と思うようなヤバい人、いませんか?もしいたら、コッソリ教えてください。