私には、結婚していない弟がいます。
両親や親戚は弟の将来を心配して、「早く結婚しなさい」と繰り返し口にします。
独身の兄弟が心配になる家族の気持ちは、私にも分からなくはありません。
ただ、その心配から出た言葉が、本人にとっては負担になることもあります。
この記事では、家族だからこそ考えたい「心配と干渉の境界線」について、私自身も結婚を急かされた経験を交えながら書いています。
私も「結婚しろ」と急かされた経験がある
私も会話の流れで、「結婚してる?」「子どもいる?」と尋ねることはあります。
でも、その返答を聞いたあとに「独身なら早く結婚したほうがいいね」とか、「結婚したら子どもを早く産んだほうがいい」とか、「子どもが1人なら、2人目も早く欲しいでしょ」なんて発想にはなりません。
他人から無意識に投げかけられるデリカシーのない言葉。
独身時代に「早く結婚しなさい」と言われることの多かった私は、あのありがた迷惑な感じを、今もよく覚えています。
そして、結婚後は「子どもはまだか」という口撃を受け、今まさにその時期さえも過ぎ去ろうとしています。
今後は、いったいなんと言われるのか。(笑)
結婚後、子どものいない人生をどう感じているかについては、下記の記事でも書いています。👇️
子どもがいない人生って実際どう?リアルな暮らしと将来の見通し
「結婚=幸せ」じゃない。時代とともに変わる生き方の価値観
昔は「結婚して当たり前」だった時代が確かにありました。
でも今は、独身を楽しむ人、事実婚を選ぶカップル、同性同士で暮らす人など、多様な生き方が認められるようになってきました。
そんな時代において、「独身でいること」が本当に「悪いこと」や「かわいそうなこと」なのでしょうか?
もちろん、結婚を勧める「価値観」があっても良いのですが、相手が求めていないアドバイスは不要ではないでしょうか。
その人が自分らしく、幸せに生きているのなら、それ以上に他人がとやかく言う必要はないと私は思っています。
未婚や子どもがいない人に向けられる世間の見方については、下記の記事でも書いています。👇️
未婚や子どもが居ないと“痛い大人”になりがち?|世間の目と向き合って思うこと
独身の兄弟が心配になる家族の気持ち
弟には本当に浮いた話がないので、親戚の間では「もしかしてゲイなのでは?」と心配する声があがったこともあります。
ただ、「ゲイだったら心配」という感覚には、私は少し違和感があります。
そもそも、誰を好きになるかなんて、他人が口を出すことじゃないですよね。
うちの両親は、「同性でもいいから、誰か支えてくれる人がいた方が安心」と思っているようです(本心は分かりませんが)。
私たちには、自由気ままに暮らしてきた男性の親戚がいて、晩年はその妹が遠方を行き来しながら介護に奔走し、最終的には近くで面倒を見ているという“今も続く大変な現実”があります。
両親が心配しているのは、結婚しているかどうかそのものよりも、弟が年齢を重ねたときに、困ったときに頼れる相手がいるかどうかなのかもしれません。
でも、たとえ親であっても、本人が嫌がることを言い続けるのは違うと思います。「親だから何を言っても許される」わけではないですよね。
親にとって子どもはいつまでも子どもかもしれませんが、子ども自身が大人になれば、親との関係を対等な「大人同士」と捉えるようになるのではないかと思います。
その辺りの認識のズレから、歯車が狂ってしまうこともあるのだと思います。
心配と干渉の境界線。きょうだいだからこそ築きたい関係
私が弟に対して決めていること。それは「聞かれたくないであろうことには触れない」ということです。
結婚していようが、していまいが、弟は弟。家族であることに変わりはありません。
いつでも気軽に話せる関係を、家族だからこそ大切にしたいと思っています。
「親に会うと、結婚の話ばかりされるから面倒で話したくない」と思い、そうしたことがきっかけで両親と疎遠になった人もいるのではないでしょうか?
身内であっても、一定の距離感や配慮は必要だと感じています。
以前、90歳を超えた知人が「子どもたちがまったく来てくれない。さみしい」と話していたのを思い出します。
そのご家族にどんな事情があったのかは、私には分かりません。
ただ、家族であっても、日頃の言葉や関わり方は少しずつ積み重なり、その後の関係に影響することもあるのだと考えさせられました。
大人になって、自分で選べることが増えた今の楽しさについては、下記の記事でも書いています。👇️
大人になってからの方が楽しい|子どもの頃より今が楽しいと感じる理由
まとめ|独身でも結婚しても、自分の人生は自分で決めていい
「長男だから」「年齢的にそろそろ」などのプレッシャーが、本人にとってどれだけ負担になるかは、周囲からは分かりにくいものです。
今は、「結婚していない=可哀想」と一括りにできる時代ではないと私は思います。
独身でも、結婚していても、幸せな人もいれば、そうじゃない人もいます。
大切なのは、他人の価値観を押しつけず、自分で決めた人生をどう歩んでいくか。
きょうだいだからこそ、干渉せず、でも困った時には頼れるような、ちょうどよい距離感を持っていたいと私は思っています。
弟がどんな人生を選んでも、私は応援していますし、今後もその姿勢は変わりません。
