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子どものいない夫婦、賃貸で老後は不安?住まいの選択を考える

オトナ夫婦の暮らし

こんにちは。沖縄出身・関東在住のSannie(サニー)です。X(旧Twitter)Instagramのフォローもよろしくお願いします。

「家って、買うべきなのかな?」

結婚直後から、時折そんな考えが頭をよぎります。

私たちは子どもがいない夫婦。一見するとDINKsに分類されそうですが、実際は少し事情が異なります。

現在は、3LDKの賃貸マンションで義母と同居中。

そんな今の状況では、気楽さを重視して“賃貸暮らし”を選んでいます。

でも、年齢を重ねるにつれ、「老後は?」「ずっと賃貸で大丈夫?」といった“将来の不安”に、少しずつ現実味が出てきたのも正直なところ。

“子どもがいない夫婦は家を買うべき?”と、ネット検索で答えを探してみたこともあります。

考えをあれこれ巡らせながら、私たち夫婦がたどってきた“今の結論”を、綴ってみたいと思います。

子どものいない夫婦は家を買うべき?お金の不安と身の丈にあった生活

前提として、資産が潤沢にあれば、都内の駅近マンションを購入するのがベストだと思います。

現実はそうではないので、自分たちの身の丈に合っていると思えるレベルの住まいを選んで生活をしています。

また、今の立地は「駅が遠い」ことを除けば比較的便利で、不便さは感じません。私の職場も近いです。

間取りに関しては、リビングが少し狭いとか、もう1部屋欲しいとか、細かい希望を挙げればキリがありませんが、購入したからといって理想通りになるとも限りません。

立地については、今より良くなる可能性はかなり低いと感じています。

すべての理想を叶えるには、やはりお金が必要です。

もちろん、自分たちだけの生活ではないので、義母としては「面倒だから引っ越したくない」という思いもあります。

でも、最大のネックは「数十年間、莫大な負債を抱えて身動きが取れなくなる」ことに、私たち自身が踏み込む勇気を持てないという点です。

新築か中古か?戸建てかマンションか?近所付き合いも避けたいリアルな感情

個人的には、「新築」であることにはこだわりがなく、条件に合えば中古でもまったく問題ありません。

それよりも気になるのは、「マンションか戸建てか」という選択肢のほうです。

現在の賃貸暮らしでは、ご近所付き合いはほぼゼロ。隣の方の顔も名前も知りませんし、知る必要も感じていません。

子どもがいればまた違ったかもしれませんが、私たちにとっては、ひっそりと煩わしさのない生活が理想です。

嫌なことがあれば「引っ越せばいい」と思える気軽さも、賃貸暮らしの大きなメリットだと感じています。

私は田舎育ちで、隣近所みんな顔見知りという環境で生まれ育ちました。

地元の人たちは良い人ばかりですが、常に誰かに見られているような息苦しさがあったのも事実。

だからこそ、今の暮らしのほうが呼吸しやすいと感じています。

地元を出たときの心境については、閉塞感や人間関係に悩んだリアルな想いを綴ったこちらの記事でも詳しく書いています👇️
沖縄で生きるのが辛いあなたへ|私が故郷を離れて生きるのがラクになった話

今のエリアに住み続ける理由と、離れても良いと思っている理由

現在の住まいは、私が元々住んでいた職場近くのエリアに、夫(当時は彼氏)が引っ越してきた形です。当時、私の家のほうが夫の家より広かったためです。

その後、義母との同居のため同じエリアで引っ越しをしました。

私個人の考えでは、自分自身の仕事の都合がなければ、どこに住んでも良いと思っています。

正直、今住んでいる場所に強い思い入れも、特別な愛着もありません。それもあり、ふるさと納税はすべて地元にしています。

人口の多い行政区なので、私一人が地元にふるさと納税をしたところで間違った選択肢ではないでしょう。

義母との同居もすっかり慣れました。とは言え最初の頃は、それなりにしんどかった!その時の心境も綴っています👇️
子どもの居ない妻×義母との同居。「しんどい」を乗り越える心の整え方

老後を見据えた住まいの判断ポイント

💡老後を見据えた住まい選びのポイント
車なしでも暮らせる立地(駅・病院・スーパー)
徒歩圏内に生活機能が集中していること
空港や新幹線へのアクセスがあると、地方出身者には安心

老後の生活に必要な日常の利便性とは

今まさに老後を迎えている両親の話を聞いていると、「車がなければ生活できない場所」で暮らすのは本当に大変だと実感します。

ちょっとした買い物、病院、誰かに会う、スポーツジムに通うなど、車がなければ何もできない環境は、老後には過酷です。

両親には申し訳ない気持ちもありますが、子どもたちは全員家を出ており、実家には両親だけ。日々頼れるのは、自分たちの体力と気力だけです。

両親が今後どうなっていくのかを思うと、胸が重くなるような気持ちになりますし、私たち兄弟の誰かが戻ったとしても、同じ未来を辿ることは想像に難くありません。

空港へのアクセスが必要な理由と条件

私の両親の状況にもよりますが、沖縄と関東を何度も往復する可能性もあります。

これまでの経験上、電車で90分を超えると空港への移動が辛く感じるようになります。

現在、沖縄と関東を年に4〜5回、海外旅行を2〜3回する私にとっては、空港までの所要時間は60分程度が理想です。

10年後、20年後には今ほど飛行機に乗らなくなるとは思いますが、まったく無くなるとも限りません。

地方出身者にとって「空港や新幹線へのアクセス」は、暮らす場所の条件として意識しておくべきポイントだと思っています。

子どもの居ない夫婦が身内との距離を考える理由

いざという時に支え合える身内との関係

夫や私の兄弟に面倒を見てもらうつもりはありませんが、最終的に子どものいない私たちが亡くなったときには、兄弟に“最後の後始末”を頼む可能性は高いと考えています。その逆もしかりです。

DINKsとカテゴライズされる方たちでも、同じ様に不安に思っている方はいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん理想は、誰の手も煩わせず自分たちの責任で人生を終えること。でも未来のことは誰にもわかりません。

万が一、どうしても誰かの手を煩わせることになった場合には、せめて物理的な距離で負担を減らせるような場所に住むのが良いと思っています。

身近なところで見た現実

親戚の話になりますが、関東で自由気ままに暮らしていた男性がいて、晩年はその妹が沖縄と関東を行き来しながら面倒を見ていました。

お互いが70代に差しかかる頃には、妹さんも沖縄から関東へ出向くことが難しくなり、最終的には男性を沖縄へ連れて帰って介護を続けています。

今もその生活は続いており、決して楽ではありません。

その男性には貯蓄もほとんどなく、自由な暮らしを選んだ代償として、最期の時間を家族に大きく頼らざるを得なかったのだと思います。

認知症も入ってきているので、そこには感謝や相手をねぎらう言葉は無いようです。

一方で、別の親戚(女性)は生涯独身を貫きましたが、生前に永代供養の手配や葬儀費用などをきちんと準備し、最期まで自分の責任で人生を全うしました。

誰かに頼るのではなく、自らの力で人生の幕を閉じるその姿勢に、私は強く惹かれました。自分自身も、そうありたいと心から思っています。

子どものいない夫婦の家の買い時と資産形成の考え方

よく「家は資産になる」と言う人がいますが、ローンで購入した場合、本当にそう言えるのか?と疑問を感じることがあります。

キャッシュで買って、買ったその瞬間からマイナスでなければ、それは「資産」と呼んでいいのでは?と漠然と思っていますが、世の中の感覚は少し違うようです。

理想は、目標額に達した時点で状況(介護や仕事)が許せば、キャッシュで戸建てを購入する。もしくは、ギリギリまで賃貸で暮らし、最終的には老人ホームへ入所という選択肢も現実的に考えています。

例えば私たちが考える選択肢は、こんなイメージです。

【選択肢①】身軽に賃貸派:気軽さ・流動性を優先
【選択肢②】老後に備えて買う派:利便性重視+終の住処
【選択肢③】資産を育てて柔軟対応派:キャッシュ購入や介護に備える

もちろん、タイミングの見極めは簡単ではありません。夫や私、どちらかが病気になる可能性もゼロではないですし。

だからこそ、「いざ」というときに自由な選択肢を持てるように、資産を築いておくことが何よりも大切だと感じています。

まとめ:子どものいない夫婦の住まいはその時の状況で決めていい

「家を買うべきかどうか」に、絶対の正解はありません。

子どもがいる・いないに関わらず、家族構成や経済状況、価値観は人それぞれです。

私たち夫婦は、子どもがいないからこそ「今、どこに住むのが心地いいか」「この先、どう暮らしたいか」を柔軟に考えられる強みがあると感じています。

老後への不安がゼロなわけではないけれど、だからこそ「今の自分たちにとっての安心とは何か」を軸に、選択をしていくことが大切だと思っています。

無理に買わなくてもいい。将来買ってもいい。ギリギリまで賃貸でもいい。

「こうすべき」に縛られず、自分たちに合った形で、納得できる選択を重ねていければ、それが一番の幸せ。

住まいに“正解”を求めるのではなく、「どんな人生を歩みたいか」を基準に、これからも夫婦でゆるやかに話し合いながら、生き方を選んでいけたらと思っています。

ちなみに、私たち夫婦の「将来の暮らし方」や「住まい選び」については、以下の記事でも触れています。もし同じような立場で迷っている方がいれば、参考になるかもしれません。

▶︎ 夫・義母・私の3人暮らし。家事分担に悩んだ私が、家族に”甘える”と決めた話。
▶︎ 子どもがいない人生って実際どう?リアルな暮らしと将来の見通し

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