現在39歳。30代最後の一年を、毎日楽しく過ごしています。
「今が、人生でいちばん楽しい!」その実感が、年々更新されていくのが面白いと感じています。
30代半ばまでは「お子さんは作らないの?」と聞かれることもありましたが、最近では誰にも言われなくなりました(笑)。
この記事は、子どもがいない人生を選びつつある夫婦のリアルな記録です。
子どもがいない人生を歩む中で感じたことを、メリット・デメリットや親との関係、将来への考えとともに、私なりに整理してみたいと思います。
同じように子どもがいない夫婦の方には、「あるある」と共感してもらえる部分があると嬉しいです。
子どもについての、私たち夫婦のスタンス
夫とは時おり、子どもについて話をして来ましたが、「できたらできたで良いし、できなければできないで良い」という意見で一致しています。
最近はもう、「今さら授かっても……どうなんだろうね?」という感覚になっています。
ここから先の20年近くを、誰かのために捧げることが、必ずしも幸せとは限らない。そんなふうに思うようになったのが、正直なところです。
結果的に”子どもがいない人生”を選んでいた
この10年を振り返ってみても、「子どもが欲しい」と思ったことがありません。
結婚当初、「欲しいと思ったときにできなかったら困るから」と考えて、不妊治療をしている産婦人科に通ったことはあります。
排卵のタイミングを確認するだけでも、多大な時間を使って通わないといけないことが、思った以上に精神的にも体力的にも大変だと感じました。
しかも「欲しいとも思っていないのに、これって意味あるの?」という気持ちも芽生えてきて、ちょうど引っ越しで駅から遠い家になったこと、仕事との両立の難しさも重なって、何となく通うのをやめてしまいました。
「また欲しいと思ったら通えばいい」と思っていましたが、結局その機会は訪れないまま…気づけば10年近くの月日が経っていました。
自分の人生に集中できるという、何よりのメリット
賛否あるかもしれませんが、「自分の人生に集中できる」という点では、メリットを感じています。
さまざまな心配ごとや制約が少なく、フットワークも軽い。何ごとも、計画的かつ柔軟に考えられるのが心地良いです。
この世界には、人生の時間だけでは足りないほど、やりたいことがあふれています。現代を生きる私たちは、その事実に気づいてしまったのかもしれません。
人生は、壮大な「暇つぶし」。
その持て余した「暇」を、何に使うのか。自分が好きな道を、堂々と選んでいいのではないでしょうか。
誰がどんな選択をしても、それを他人が非難する権利はないと思うのです。
子どもを育てることに必要な「覚悟」と「現実」
守るものが増えれば、当然ながら責任や役割も増えていきます。
子どもがいると、不確定な要素が一気に増え、良くも悪くも「思い通りにいかない」ことが多くなるのは避けられません。
もちろん、子どもが可愛いとか、愛おしいとか、そういった感情はよく理解しています。でも、現実的に考えると、大変なことのほうが多いのではないかと感じるのです。
若いうちに子どもを持った人の中には、
「もっと遊んでおけばよかった」
「もっと後から結婚すればよかった」
と口にする人もいます。
きっと、ただ聞いてほしいだけの何気ない言葉なのでしょう。だから私も、そういった話は深く受け止めすぎず、雑談のひとつとして受け流すようにしています。
個人的には、家庭の不平や不満を他人に話しても、得られるものは少ないように思います。むしろ、家族の評価を下げてしまうだけかもしれません。そう考えると、自分にとってもあまり良いことではないなと感じています。
子育てが大変なことも、もちろん理解しています。毎日奮闘している親御さんたちは、本当に尊敬に値します。
だからこそ、自分が同じ状況に置かれたとき、果たして適切に対応できるのだろうか…と考えると、いろんな感情が入り混じって、複雑な気持ちになるのです。
人生も、もう折り返し地点。
なるべく穏やかに生きても良いのかなと。今は、そんなことを思っています。
私達の生き方は、親に申し訳ない?
親に対して「孫の顔を見せられなくて申し訳ない」と思うべきなのでしょうか?
けれど、子どもを育てていくのは私たち自身です。親のために子どもを産む、という気持ちにはどうしてもなれません。
多くの場合、親は先にこの世を去ります。結局、自分の人生に責任を持てるのは、自分だけです。
私は親と離れて暮らしているため、会える時間、何かをしてあげられる時間はとても限られています。
でも正直に言えば、私は家族のために色々やってきたと自負しています。
それができるのは、ある程度人生が成熟してきて、時間やお金を自分の裁量で使えるようになったからこそ。そして、子どもがいないからこそ実現できているのだと思います。
「今できることを、できる範囲でやる」
それで十分。そこに「申し訳ない」と思う必要は、ないのです。
将来の備えと、子どもに頼らない生き方
「子どもがいなかったら、将来どうするの?」と聞かれたことがあります。
でも、逆の視点も大切だと思っています。
「子どもが、自分の老後を見てくれるとは限らない」
自分のことに責任を持てるのは、最終的には自分自身です。たとえ誰かに頼らざるを得ない日が来ても、そうなったときのために備えておく。
だからこそ、先のことは夫と二人でしっかり考えています。
仮に子どもが居たとしても、自分の将来を「面倒を見てもらおう」とは思わなかったと思います。
誰もが、ありがた迷惑なアドバイスを求めているわけではないのだから、余計なことを言われたなら、軽く受け流すくらいがちょうどいいのです。
まとめ:それぞれの人生に、正解があるということ
今の自分を肯定しながら、穏やかに、そして自由に生きていけたら、それがいちばんの幸せなのかもしれません。
勘違いしないでほしいのは、私は、どちらかと言うと子どもは好きです。可愛いと思います。でも、自分ではそれを手にしたいと思うことができませんでした。
ただ、それについて悪いように思い悩んだことはありません。
どの選択肢を取ったとしても、自分は自分。自分の気持ちを認めてしまえば、きっとラクになりますよ。
皆、それぞれ感じ方や考え方が違うから、どの選択肢をとっても正解です。
辛いことも嬉しいことも悩み事も、すべてを丸ごと飲み込んで、「人生という暇つぶし」を最大限に楽しんで生きましょう!